

空地を相続したものの、「どうすれば良いか分からない」「固定資産税や管理の負担ばかりが増えていく」とお悩みではありませんか。実は、空地を放置することは、税金や管理コストの増加だけでなく、雑草の繁茂による害虫の発生、不法投棄、さらには近隣トラブルの原因となるリスクを抱えることになります。
しかし、ご自身の土地の状況や目的に合った活用法を見つければ、その空地は負担から安定した収益を生む資産へと変えることが可能です。
今回は、数ある活用法の中から「手軽さ重視で初期費用を抑えて始める活用法」と、「収益性重視で本格的な収益を目指す活用法」という2つのカテゴリーに分け、合計7種類の厳選した活用法をプロの視点から解説します。
| 活用法の一覧(クリックで詳細へ) | 初期費用 | 収益性 | ランニングコスト |
|---|---|---|---|
| 活用法1:駐車場経営(月極・コインパーキング) | ◎ | △ | ◎ |
| 活用法2:資材置き場として貸し出す | ◎ | △ | ◎ |
| 活用法3:トランクルーム経営 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 活用法4:自動販売機の設置 | ◎ | △ | 〇 |
| 活用法5:アパート・マンション経営 | △ | ◎ | △ |
| 活用法6:戸建て賃貸経営 | △ | 〇 | 〇 |
| 活用法7:事業用定期借地(コンビニ・店舗など) | ◎ | 〇 | ◎ |
「大きな投資は避けたい」「管理の手間をできるだけ減らしたい」とお考えの土地オーナー様に向けて、比較的低いリスクで始められる活用法を4つご紹介します。

駐車場経営は、空地の有効活用として非常にポピュラーな方法です。
建物を建てる必要がないので、狭小地や変形地でも対応できる場合も多く、土地の活用方法に悩んでいる間はとりあえず駐車場として活用し、その後、別の活用方法へと転用する際もスムーズです。
初期費用としては、アスファルト舗装やライン引き、フェンス設置、看板設置などが挙げられます。コインパーキングの場合は、さらに精算機やロック板の設置費用が必要になりますが、これらは提携する業者によっては初期費用を負担してくれるケースもあります。特に、運営会社が土地を一括で借り上げる「一括借り上げ方式」を選択すれば、オーナー側の初期投資ゼロでコインパーキング経営をスタートすることも可能です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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● 建物を建てる場合に比べ、初期投資が抑えられる
● 清掃、設備管理の負担が比較的軽い
● 将来的に住宅を建てたり売却したりする際、短期間で更地に戻せる
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● 住宅が建っている土地と比べ、固定資産税が高くなる
● マンション経営等と比較すると、収益性は低い
● 立地条件によっては利用者が集まらず、収益が安定しない
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資材置き場としての貸し出しは、特に管理の手間をかけずに長期的な収入を得たい場合に有効な選択肢です。主な借主は、建設会社や工務店、造園業者などで、工事現場で使う建材や重機、機材などを一時的に保管する場所として利用されます。幹線道路沿いや大型車両がスムーズに進入できる土地、そして周辺に住宅が少ないエリアは、特に需要が高い傾向にあります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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● 初期投資がほぼゼロ、更地のまま貸し出すことが可能
● 不整形地や狭小地でも活用可能
● 一度契約が決まると長期にわたって利用してもらえる可能性が高い
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● 資材の搬入・搬出時の騒音、大型車両の通行、ホコリの飛散、等により、近隣トラブルのリスク有
● 一般的な駐車場や賃貸物件に比べて、立地条件によっては借主が見つかりにくい
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トランクルーム経営は、土地にコンテナなどを設置し、収納スペースとして個人や企業に貸し出すビジネスモデルです。特に都市部の住宅街やマンションが立ち並ぶエリアでは、自宅の収納スペース不足に悩む声が多く、需要が年々高まっています。駐車場経営と比較して、高い収益性が見込める場合があるのが特徴です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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● 長期利用者が多く、解約率が低いため収益が安定しやすい
● 住宅街の路地裏や、不整形地でも需要が見込める
● コンテナを設置する形態であれば撤去・転用が比較的容易
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● コンテナ本体の購入費、設置工事費、照明・防犯設備の導入費用がかかる
● 認知度が高まり満室に近い状態になるまで半年〜1年以上かかることが一般的
● 都市計画法上の「用途地域」によっては、コンテナを設置できない場所もある
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空地の活用法の中でも、最も手軽で初期費用を抑えられる方法の一つが自動販売機の設置です。土地のわずかなスペース、例えば1坪程度の広さがあれば始められ、飲料メーカーが自動販売機本体の設置費用や商品の補充、空き缶の回収、メンテナンスなどを原則として負担してくれるビジネスモデルです。
収益の仕組みは、販売された飲料の売上に応じた手数料がオーナー様に支払われる形が一般的で、月に数千円から数万円程度の収入が期待できます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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● 初期投資・管理の手間なく始められる
● 機械1台分のスペース(約1m四方)と電源があれば設置可能
● 深夜や早朝でも売上が発生し、機会損失が少ない
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● 月間売上は数千円〜良くても1万円程度が一般的で、収益性が低い
● 人通りの少ない場所では、採算が合わない可能性が高い
● 電気代はオーナー負担となることが多い
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このセクションでは、初期投資は比較的大きくなるものの、長期的に安定した高い収益を目指せる活用法を3つご紹介します。これらの方法は、単に副収入を得るだけでなく、将来の資産形成や相続税対策といった、より戦略的な目的を持つ土地オーナー様にとって特に有効な選択肢となります。建物を建築するなど本格的な事業展開となるため、専門的な知識を持ったパートナーとの連携が成功の鍵を握ります。ご自身の目標と照らし合わせながら、最適な方法を見つけていきましょう。
アパートやマンション経営は、土地活用の代表格と言えるでしょう。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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● 土地を立体的に活用でき、駐車場等に比べて高い収益が見込める
● 固定資産税・相続税が大きく軽減できる
● ローンに付帯する生命保険で、万が一の際は家族に資産を残せる
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● 数千万円から億単位の莫大な初期費用がかかる
● 築年数の経過に伴い、定期的な大規模修繕や設備の更新費用が発生
● 一度建てると簡単に更地に戻すことができない
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アパート・マンション経営を行うにあたっては、立地条件の厳密な分析、入念な事業計画の策定、そして適切なターゲット設定が不可欠です。ハウスメーカーや管理会社に相談すれば、土地の特性に合わせたプランニングから建築、そして入居者募集や管理まで、一括して任せることができ、オーナー様の負担を大きく軽減できます。
戸建て賃貸経営は、アパート経営とは異なる魅力を持つ土地活用法です。メインターゲットはファミリー層であり、アパートよりも広い土地が必要のないケースもあります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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● アパートに比べて供給数が少ないため、高い入居率と長期入居を見込める
● 将来的に自身で住んだり、売却も比較的容易
● 共用部(エントランス、廊下、エレベーター)がないため管理コストが低い
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● 入居者が1世帯であるため、空室になると収入がゼロになる
● 退去時の原状回復において、床面積が広いためクロス(壁紙)の張り替えやクリーニング費用が高額になりやすい
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事業用定期借地権を活用する方法は、土地オーナー様が建物を建てることなく、土地だけを事業者に貸し出すものです。借主となるのは、コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、ドラッグストアなどの大手チェーン企業が一般的です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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● 契約期間が10年以上と長期にわたるため、契約中は安定した地代収入が見込める
● 建物は借主が建てるため、初期費用・管理コストが低い
● 契約終了時には更地でかえってくる
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● テナントの業績悪化などにより、契約期間内でも中途解約されるリスクがある
● 一度契約すると数十年単位の長期間、土地を返してもらえない
●店舗として収益が見込める土地でなければ、借り手となる企業を見つけられない
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事業用定期借地は、その土地が持つポテンシャルを最大限に活かし、長期的な安定収入を得たい場合に検討する価値のある方法です。
これまで多様な空地の活用法をご紹介してきましたが、数多くの選択肢の中からご自身の土地に最適な方法を見つけるためには、やみくもに検討するのではなく、順序立てて考えることが重要です。まずはご自身の土地がどのような条件を持つのか、そしてどのような目的で活用したいのかを明確にしていきましょう。
土地活用を検討する上で、何よりも最初に確認すべきなのが、その土地にかけられた法規制です。どのような建物を建てられるか、どのくらいの規模の建物を建てられるかは、法律によって厳しく定められています。
主な法規制として、「用途地域」「建ぺい率」「容積率」の3つが挙げられます。「用途地域」とは、都市計画法に基づいて定められた土地の区分のことで、「住居系」「商業系」「工業系」など13種類があり、それぞれの地域で建築できる建物の種類や用途が制限されています。これらの情報は、各自治体の都市計画課の窓口で確認できるほか、多くの自治体ではウェブサイト上でも公開しています。ご自身の土地が属する地域や条件をしっかりと把握することが、実現可能な活用計画を立てる第一歩となります。
次に大切なのは、その土地の「ポテンシャル」を見極めるためのマーケティング調査です。
調査のポイントとしては、まず「駅やバス停からの距離」を確認しましょう。公共交通機関からのアクセスが良い場所は、賃貸住宅や商業施設など、多くの活用法で有利になります。そして、「どのような人が住んでいるか」も重要です。単身者が多いのか、ファミリー層が多いのか、それとも高齢者が多いのかによって、最適な活用法は大きく変わります。周辺環境を細かく観察することで、「ここに何があれば便利だろう」「何が足りないのだろう」という視点から、新たなビジネスチャンスを発見できるかもしれません。
最後に最も大切なステップとして、土地オーナー様ご自身の「目的」を明確にしましょう。土地活用には多種多様な選択肢がありますが、どの方法が最適かは、オーナー様が何を最も重視するかによって大きく異なります。
例えば、「とにかく管理の手間から解放されたい」というのであれば、「一括借り上げ方式」によるコインパーキング経営や事業用定期借地のように、オーナー側の手間が少ない方法が向いています。一方で、「老後資金のために安定した収益が欲しい」という場合は、アパート・マンション経営やトランクルーム経営など、高い収益性が見込める選択肢を検討することになるでしょう。さらに、「将来の子どものために資産価値を高めたい」のであれば、長期的な視点での投資が必要となるかもしれません。複数の要素を天秤にかけ、ご自身が何を最も優先するのかをじっくりと自問自答してください。目的が明確であれば,専門家に相談する際にも、ご自身の希望に沿った的確なアドバイスを受けやすくなり、結果として納得のいく土地活用へとつながります。
都市計画法(用途地域)や建築基準法により、建てられる建物の種類や大きさが制限されます。また、境界線が曖昧な場合や共有名義の場合は、活用前に権利関係を整理しておく必要があります。
住宅が建っていた土地の建物を壊して更地にする場合、固定資産税の優遇措置(小規模住宅用地の特例)が外れ、税額が最大6倍になる可能性があります。
一度特定の設備を設置すると、別の用途への転用や売却が難しくなる場合があります。将来的に売却する予定があるなら、更地に戻しやすい活用法を選ぶのが賢明です。
駅近なら駐車場や駐輪場、住宅街ならトランクルームや小規模店舗など、その場所で「何が求められているか」をデータに基づいて判断することが最も重要です。
最初は多額の借入を避け、初期投資を抑えられる「駐車場」や「資材置き場」などから始め、需要を確認した上で設備を拡充していく手法が安定します。
清掃、集金、トラブル対応を適切に行う管理会社を選ぶことで、稼働率が安定し、オーナーの負担を軽減できます。管理委託費の安さだけで選ばないことが大切です。
立地条件や法規制などにより、これまでにご紹介した方法での活用が現実的ではない空き地も存在します。こうした土地に対しては、「活用」だけが唯一の選択肢ではありません。ここでは、土地の所有に伴う負担を軽減するための、より現実的な出口戦略を2つご紹介します。ご自身の土地に合った最適な道を見つけるための参考にしてください。

空地の活用が難しい場合の最もシンプルな解決策は、土地を売却して現金化することです。土地を売却する最大のメリットは、まとまった現金を一度に手に入れることができる点と、それまで頭を悩ませていた固定資産税や管理の負担から完全に解放される点にあります。特に、遠方に空地があり、なかなか手入れに行けない方にとっては、精神的な負担も大きく軽減されるでしょう。
単独では活用が難しい空地であっても、隣地の所有者にとっては非常に価値の高い土地となる場合があります。隣地所有者があなたの土地を買い取るメリットとしては、既存の敷地を広げてより大きな建物を建てられるようになる、あるいは不整形地を整形地にして利用しやすくするなど、様々な可能性があります。このような場合、市場価格よりも有利な条件で売却できる可能性も考えられます。
これまで見てきたように、空地を放置することは固定資産税や管理の手間、近隣トラブルのリスクなどさまざまな負担を伴います。しかし適切な活用法を見つければ、こうした負担を軽減し、安定した収益源へと変えることが可能です。
成功の鍵は、立地や目的に応じた「最適な活用法」を選ぶことです。そのためには、法規制や周辺ニーズの調査が欠かせません。土地活用には専門知識が必要不可欠であり、信頼できるパートナーを見つけることが成功の鍵となります。ぜひこの機会に専門家への無料相談から始めてみませんか。
弊社ではこちらでご紹介した、駐車場経営、トランクルーム経営、アパート・マンション管理運営、戸建て賃貸管理、事業用定期借地の仲介等を主な事業として行っております。
土地活用についてお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください!
